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千葉県市川市 S様

古民家と向き合い、思い描いた暮らしを形にしてくれたのが工匠さん

古民家と向き合い、思い描いた暮らしを形にしてくれたのが工匠さん 画像

古民家研究をしていた大学時代から「いつかは古民家に住みたい」と思っていた

私は大学時代に林学や木材利用の学科で、「古民家の地域性や変換」をテーマに研究をしていました。
古民家に使われる木材の魅力、土壁の機能性、歴史ある建築様式…いつか自分もそんな家に住みたい、という思いをずっと抱いていました。

職場が東京・大手町だったので通勤圏内で古民家を探していたところ、市川市で理想の物件に出会いました。
古民家というのは人によってイメージが変わりますが、戦前と戦後では建て方や材料が異なることが多く、戦前の建物に絞って探していました。この物件は不動産情報サイトでは築60年と書いてありましたが、写真を見てもっと古いのではという感が働き、不動産会社にすぐ連絡。家主さんにお聞きしたところ梨農家だった先祖が建てたという、もうすぐ築100年になる昭和初期の古民家でした。立派な梁組に惚れて購入を決めました。

 「一緒にやってくれそう」と最も熱意を感じたのが、工匠の稲垣社長でした

物件が決まり、古民家再生をお願いできる会社を探し始めました。
大学時代を思い出しながら図面を描いて再生プランをもって、設計事務所、個人の大工さん、工務店など10社以上に会いましたが、その中で最も情熱と技術を感じられたのが、工匠の稲垣社長でした。
まずは家を見に行きましょうとフットワークが軽く、屋根にぽんっと身軽に登り、瓦を一枚一枚確認して「瓦の状態はいいね!」と。そして屋根裏にも入ってくれて「いい木組みですね」と一言。
この人なら、私がイメージする「理想とする家づくり」が叶うと確信し、工匠さんにご依頼することに決めました。

 イメージを“全部”形にしてくれる心強さ

私の要望のなかには、縁側にある丸桁(丸太状態のひさし桁)に古い木製建具と断熱サッシを組み合わせてほしいといった、業者さんからするとかなり面倒なものもありました。多くの会社からは「難しい」と言われるなか、稲垣社長は「木材のことならなんでもできるよ」と、本当に頼れる存在でした。
伝統工法と現代技術の融合…。古民家木材の特徴を熟知していないとできない、希少な専門性の高い家づくりです。

昔ながらの”姿”を取り戻す、丁寧な“対話”のある家づくり

この住宅は以前の住人によって増改築されており、後から壁がつけられていたり洋室のような空間が存在していました。私は洋室部分を”元の姿”に戻す方針でお願いしていました。
そんな私の要望も踏まえて、棟梁には古い建築が多く残る越中(富山県)や、気仙大工で名高い地域で腕をふるってきた大工さんをアサインしてくれました。そんな棟梁と「この裏には、もとの天井が残っていそうですよね」と話しながら、”家と対話しながら再生する”感覚を味わえたのは、貴重な体験でした。増築の壁を取ったり、天井を現しにしたりと、徐々に蘇っていく姿は学生時代の研究の答え合わせをしているかのような時間でもありました。


古民家の構造に詳しい工匠さんだからよかったのは「想定外」なことがわかったとき。
例えばシロアリ被害がわかった時は、「ここは荷重がかかっているから交換しよう」「ここは大きな荷重がないからそのままにしよう」など、技術と専門性があるからこその提案でさすがだなと思いました。
特に感心したのは「石場建て」です。「せっかくだから石場建てをどこかにやって欲しい」と言ったら、「じゃあ」ってやってくれたんです。庭で棟梁と一緒にちょうどいい石を探して、それで縁側の下に石場建てが叶いました。


それから高齢の電気職人さんが「がいし引き」で電気配線してくれたのも印象深い思い出です。
屋根裏に残っていた「がいし」を使って、縁側の照明用につけてくれました。
今このレトロな電気工事をしてくれる職人さんってなかなかないですよね。

そういった思い出もあり、特に気に入っているのがこの縁側空間。
家の中からは古い木製建具が見えるように残し、外側には断熱サッシを設けた設計で、機能的でありながらレトロな空間で外の景色を眺めることができます。
ロッキングチェアでのんびり過ごす時間が最高の癒しです。

古民家再生という家づくりに参加し、大工さんや職人さんとの交流も…「家づくりが思い出」になった

印象に残っているのは、家族で参加した現場作業です。
例えば、寝室やLDKの壁は、自分たちで漆喰や珪藻土を塗りました。妻の方が仕上がりがうまくて、棟梁に褒められたくらいです。
それから、寝室の梁が以前は竈門(かまど)か囲炉裏(いろり)があった影響で、梁や柱が燻されていたので、色止めし炭が落ちないように柿渋を夫婦で塗りました。


他にも古材から釘を抜いたり、棟梁から「そこやって」と言われ「はい!棟梁!」って言いながら手を動かし家に触れる時間がとても楽しかったです。


「住みながらのリフォーム」でしたので、毎朝のように棟梁や現場監督と顔合わせをして、進捗をお聞きし、時にはご要望も伝えながら一緒に家づくりをしていく・・・。しかも他社では叶わない、昔ながらの”大工の家づくり”をしていただけたことがとても充実した毎日でした。出会いから工事完了まで3年近くかかりましたが、お願いして本当によかったと思います。

伝統にこだわりすぎず、「暮らし」に合う提案をしてくれた

断熱材など、必要なところには現代の技術も積極的に取り入れてくれる柔軟さも、工匠さんの魅力です。

「ただ昔ながらを守る」のではなく、「暮らしやすさ」と「味わい」のバランスをとってくれる。
その姿勢に、深く共感しました。
大工さんの組み合わせも、「古民家に詳しいベテランの棟梁」と「若い職人さん」をセットにして現場にいてくださり「将来、木造技術を後世に伝えていく」という工匠さんの姿勢が感じられたのもよかったです。 数十年後に修繕が必要になったときには、この家に携わってくれた若い大工さんが棟梁となって活躍してくれたら嬉しいですね。

土間を活かした「ガレージ」

ガレージはかつて土間だった場所を活用し、車を入れられるようにと計画。
既製のシャッターでは雰囲気が合わなかったので、ヤフオクで開口が広く取れる木製建具を入手し、大工さんに取り付けてもらいました。 建具をはじめいろいろな物を施主支給させてもらいましたが柔軟に対応してくれました。

工匠さんは夢をかたちにしてくれる、信頼のパートナー

思い描いたことを率直に相談できて、そのすべてに応えてくれる。
それが、工匠さんのすごさだと思います。

明確なビジョンを持ってお願いすれば、夢は確実に形になります。
古民家再生をお考えの方は、どうぞ安心して、家づくりを楽しんでください。

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