松戸市、市川市、宮大工が手掛ける古民家再生・注文住宅の工匠です。
皆さんこんにちは。
松戸市に本社を構える工匠から、仕事の様子や出来事をレポート。
朝、会社に行くとデスクの上に不思議なものが。ボトルが浮いてる?と思って、上着を脱ぐのも後回しに近づいてみると斜めにピタッと止まったテキーラのボトル。木の板一枚に開けられた一つの穴、わずかに首を刺して止まっています。
「すごい。不思議。」
あいさつもしないまま、360°観察してしまいました。
あるご依頼があり、専務が試作したものだそう。ちなみにこちらは杉だそうです。流れるように入った細かな杢目が綺麗です。
調べると、「バランスワインボトルホルダー」などという名のものが多数ありました。ネット上には様々な素材、デザインのものが出回っていました。でも、やっぱり木製のもに心惹かれます。杢目とお酒のボトルがなんとなくマッチするというか、渋い。このようなバランスワインホルダーは、ワインを飲みながらつまむチーズやハムのカッティングボードにするという使い方もあるそうですよ。木製でシンプルなデザインが成せる、粋でおしゃれなワインタイムです。
長期の保管というよりは、ディスプレイする感覚のものです。これでいてなかなかの安定感で、ピタッとバランスが取れる瞬間は、「お~」と思わず自分を称賛したり。
これから本番を5個ほど作るとのことなので、工場に行ってみました。
「「もっと傾けて」って言うんだよね。まったく、簡単にね。」と社長と専務のいつものやり取りがあったようです。
角度と長さ、穴の位置やその角度。何度か調整して、あっという間にバランス地点を見つけてしまうから、なるほど確かに社長が簡単に言っても、そんな空気感でなんでも専務が作ってしまう。
バランスボトルホルダーには、物理的計算式があり、コツがあるはずだと思うのですが、専務にそれは要りません。手の感覚でできるから、社長が言った「こんな感じ」がその通りにできちゃうんで。で、感覚の方がずっとずっと早いんですね。
翌日、事務所には素敵な深いブラウンのかっこいいホルダーがササっと5個積みあがっていました。こちらは欅(けやき)で作られており、程よい重厚感がありました。
それにしても、「木」というものは美しくかっこよく、きざにも露骨にもなり、柔らかに優しくもなり一枚で魅せます。余計なペイントは要らないです。バランスボトルホルダーには木が良く似合うなって思います。
私は試作品をいただきました!!でも、家にガラス瓶のちゃんとしたワインがなくて家族にバランスぶりを見せられなかたのが情けない。フルボトルの赤ワインの一本くらいストックしておかなければと小さく人生を悔いてしまったりしました。
松戸市に本社工場を構える工匠の出来事です。
木造の社寺建築、古民家再生、新築はもちろんですが「木」というものは、とても奥深くまだまだ様々な魅力を発見する機会がありそうです。
そんな場面をカメラに収めて、作り出された物と作り手の人柄も一緒にお伝えできたらと思います。
古民家再生を行い、私たちらしい暮らしを叶えたい。
他社で診てもらったら「建て替えた方が」と勧められたが、本当にそうなのか?
予算や間取りなど相談したい。