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2024/05/16

和×暮らし

火を囲む贅沢な時間。古民家再生のプロが提案する「自宅囲炉裏」の魅力と注意点-和×暮らし-

火を囲む贅沢な時間。古民家再生のプロが提案する「自宅囲炉裏」の魅力と注意点-和×暮らし-

松戸市、市川市、宮大工が手掛ける注文住宅・古民家再生の工匠、広報担当です。
 

皆様こんにちは。

松戸市、市川市で古民家再生や伝統構法を手掛ける工匠(こうしょう)です。

私たちは、昔のよきモノを現代の住まいに取り入れる、ちょっと素敵な暮らしのご提案をしています。そのひとつが「自宅で楽しむ囲炉裏(いろり)」です。「い・ろ・り」という響きだけでも、なんだか心がホッと和みますよね。

今回は、現代の住宅に再現する「自宅囲炉裏の魅力5選」と、安全に楽しむための注意点をご紹介します。古民家再生や日本家屋の新築、和モダンなリフォームをお考えの方は、ぜひ囲炉裏のある暮らしを検討してみてはいかがでしょうか。


 


目次

●囲炉裏(いろり)とは?現代の住まいで見直される理由

●自宅で楽しむ!囲炉裏のある暮らしの魅力5選
 1. 人が自然と集まり会話が弾む「団らんの場」
 2. 炭火の遠赤外線でいつもの料理が特別なおいしさに
 3. 炎の「1/fゆらぎ」による高い癒し効果
 4. エアコン等の空調と併用したハイブリッドな省エネ
 5. 和モダン・純和風を引き立てる高いインテリア性

●現代住宅で囲炉裏を取り入れる際の注意点と安全対策

●まとめ:古民家再生・和モダン住宅で憧れの囲炉裏生活を叶えよう

囲炉裏(いろり)とは?現代の住まいで見直される理由

囲炉裏とは、床の一部を四角く切り抜いて灰を敷き、薪や炭を燃やす設備のことです。歴史をさかのぼれば、竪穴式住居の頃から日本の家屋の大切な住宅設備でした。

囲炉裏は生活で欠すことのできない多くの役割を担っていました。囲炉裏の火で料理をし、暖をとりました。そして一年中火を絶やさないことで家を湿気や虫から守ったり、貴重な火種となっていたのです。現代の住宅におけるスタンダードではありませんが、目的や姿を変えながら取り入れられ、その素晴らしい魅力が見直され始めています。
 

自宅で楽しむ!囲炉裏のある暮らしの魅力5選

1. 人が自然と集まり会話が弾む「団らんの場」

現代に再現させる囲炉裏の最大の魅力は、人が集うということではないでしょうか。火があると人は自然とそれを囲むように集まります。そして、会話をしコミュニケーションをとります。例えばそこで食事をして、食べ終わったとしても、囲炉裏の側では滞在時間が少し長くなるような気がしませんか?ただ料理が並んだ食卓を囲むのとは違って、食べるという目的が終了しても、不規則に変化する優しい囲炉裏の炭火は人の目のやり場を創り、惹きつけ、手持無沙汰にさせないからだと思います。会話が途切れても、中心の囲炉裏はそれを不自然にさせない力があり、いる人を安心の中に引き込んでくれます。家族も、友人も、近所の人たちも、火のそばになんとなく集い、何も用事が無い不安をなくして、他愛もない会話を始めるのです。そして、そこに人がいて何か話したという温かな記憶を残します。


 

2. 炭火の遠赤外線でいつもの料理が特別なおいしさに


囲炉裏の炭火が出す遠赤外線効果により、じっくり火を通した料理は格別の美味しさになります。

ゆっくり、じっくり仕上がっていくから、また人が留まり、時間がかかっても見つめるものがあればそこに居られる。美味しいものをみんなで食べて楽しい。それがいい記憶になるのです。煮物、鍋、焼き物、干し物、そして、鉄器で温めたお湯で入れるコーヒーや熱燗も乙なものです。なんでも美味しくする囲炉裏の火。時間とちょっとした手間をかけることは、忙しい毎日の中で贅沢で、とても豊かなことです。

3. 炎の「1/fゆらぎ」による高い癒し効果

炎の持つ温かさと「1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)」と呼ばれるリラックス効果は、心身を深く癒してくれます。

この癒やしの空間は大人だけでなく、子どもにとっても大切です。大人の話をじっくり聞き、自分の言葉で返すコミュニケーション能力が、穏やかな時間の中で自然と育まれます。また、誰かと一緒に過ごすだけでなく、ひとりで静かに炎を眺めながら過ごす時間も至福のひとときです。

4. エアコン等の空調と併用したハイブリッドな省エネ

電気を使わない炭火の暖房効果は、非常に省エネです。

昔のように24時間火を絶やさず焚き続ける必要はありませんが、現代の空調設備と上手く組み合わせる(ハイブリッド活用する)ことで、暖房効率を高めることができます。

※暖炉や薪ストーブのような大規模な煙突工事を必要とせず、テーブル一体型や据え置き型(置き囲炉裏)を選べば、手軽に取り入れられる点も魅力です。


※ただし、扱うものは火です。DIYの際は注意が必要です。
 

5. 和モダン・純和風を引き立てる高いインテリア性

現代の囲炉裏は、和モダン建築にも純和風建築にも映える素晴らしいインテリア性を持っています。

リビングの一角、茶室、庭を望む和室、あるいは土間空間に据えるのも大変おしゃれです。天井から吊るす「自在鉤(じざいかぎ)」にもデザイン性の高いものが多く、こだわりを詰める楽しみがあります。

現代住宅で囲炉裏を取り入れる際の注意点と安全対策

屋内で火を扱う囲炉裏を現代の住宅に導入する場合、いくつか気を付けるべきポイントがあります。

高気密住宅における換気設備と一酸化炭素対策

昔の日本家屋は隙間が多く自然換気されていましたが、現代の高い気密性を持つ住宅では、適切な換気設備の設置が必須です。窓を開ける換気は風で火の粉が舞うリスクがあるため、専用の換気扇や給排気ルートを計画しましょう。万が一に備え、一酸化炭素チェッカー(警報器)の設置も強く推奨します。

防火対策と炭の始末

火災を防ぐための火の管理と、使用後の炭の処理(火消し壺の活用など)は徹底しましょう。自在鉤に付けられる魚の飾りが「水に通ずるもの」として火除けの願いが込められているように、火に対する細心の注意は昔も今も変わりません。

建築基準法における「内装制限」と設置タイプ

本格的な作り付けの囲炉裏を設置する場合、壁や天井の仕上材に関する「内装制限」が適用される場合があります。

置き型タイプやテーブル組み込みタイプ(移動可能なもの)は制限の対象外となるケースが多いですが、いずれの場合も火気を扱うため、設計段階から専門家に相談しながら進めることが大切です。


 

まとめ:古民家再生・和モダン住宅で憧れの囲炉裏生活を叶えよう

昔は、日々の生活に欠かすことのできなかった囲炉裏。湿気や虫から家を守り、灯りとなっていました。そして暖をとり、食事を作り食べる中心的な場所でした。
今は、人々が集う団らんという場所を創り出すことに大きな魅力をもって生まれ変わり取り入れられています。そして囲炉裏の高い意匠性と癒しの力は、ちょっと心躍る憧れのものになって日本人の心に居座ります。古民家が再生された旅館や和モダンな演出の中で囲炉裏が大きな魅力として紹介されているのはそのせいだと思います。

囲炉裏が自宅にあったらどうだろう・・・というちょっと素敵な提案を工匠でもさせていただけるかもしれません。イメージ、ご要望、こだわりなど御座いましたら、ぜひお聞かせください。

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