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2026/08/05

和×暮らし

古民家再生を成功させる「キッチン」を整えて 『和×暮らし-』

古民家再生を成功させる「キッチン」を整えて 『和×暮らし-』

松戸市、市川市、宮大工が手掛ける注文住宅・古民家再生の工匠、広報担当です。
 

皆様こんにちは。

住み継いできた家を再生させる。空き家になっている持ち家を、古民家の趣を残しながらリノベーションしたい。あるいは、憧れの古民家暮らしを夢見て物件を購入した等。

古民家暮らしへの想いは、似ているようでいて、お一人おひとりのこだわりが詰まった唯一無二のものです。当時の大工が一棟一棟、木と対話しながら造り上げた家というものは、その家にしかない独特の雰囲気を纏っています。

しかし、長い年月の中で、お風呂やキッチンなどは何度かリフォームを重ねていることも少なくありません。ふと見上げれば、時を経て黒光りした大きな梁。でも手元には、銀色の板面の現代的なシステムキッチン…。便利ではあるけれど、どこか「ちぐはぐ」な印象に悩む、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

せっかくの古民家暮らし。水回りも、空間の一部としてこだわってみるのも有かもしれません。

現代の便利さと、古民家ならではの風情を両立させる「造作キッチン」という選択肢。今回は、そのメリット・デメリットについて詳しくお伝えします。キッチンを整え、自分の「らしさ」が光る。そんな『和×暮らし』を成功させましょう。
 

目次

〇深堀!キッチンはどのように変わってきたのか?

〇造作キッチンのメリット

 1、「1mmの妥協もない」フィット感

 2、「新旧の調和」が美しい

 3、「タイル」や「真鍮」など、素材選びが自由自在

 4、ライフスタイルへの徹底した寄り添い

〇造作キッチンのデメリット

 1、コストと時間がかかる

 2、「仕上がり」を想像する力が必要

 3、メンテナンスへの理解が必要

〇まとめ

深堀!キッチンはどのように変わってきたのか?

キッチンの歴史を紐解くと、それは単なる「調理の場」の変遷ではなく、「火と水と人間の距離」がどう変わってきたかの歴史でもあります。

1. 「囲炉裏(いろり)」と「土間(どま)」の時代明治時代以前

日本のキッチンの主役は「囲炉裏」と、土間に置かれた「竃(くど・かまど)」でした。

火と暮らしの密着 囲炉裏は調理だけでなく、暖房、照明、そして家族が集まるコミュニケーションの中心でした。
煙の役割 竃や囲炉裏から出る煙は、実は古民家の「梁(はり)」や「茅葺屋根」を燻して防虫・防腐効果を高めるという、家を長持ちさせるための重要な役割を担っていました。

2. 「台所」から「キッチン」へ(大正~昭和初期)

都市部を中心に、少しずつ「立って作業する」スタイルが登場します。

板の間の登場 土間に降りる負担を減らすため、板の間に流し台を置くスタイルが普及し始めます。
タイルの普及 この頃から、清潔に保ちやすく見た目も美しい「タイル」が水回りに使われるようになり、日本の台所に彩りが加わりました。

3. 公団住宅と「ダイニングキッチン」の誕生(昭和30年代〜)

日本のキッチン史における最大の転換点です。

DK(ダイニングキッチン)の普及 「食べる場所」と「作る場所」を一つにするスタイルが、限られた空間を有効活用するために生まれました。
プレスシンクの登場 ステンレス製の流し台が大量生産され、どこの家庭でも同じようなキッチンが手に入るようになりました。これが現在の「システムキッチン」の原型です。

昭和40年~50年初期には花柄のキッチンやホーローのキッチン家電や食器も人気でした。「昭和レトロ」として現在でも注目されています。

写真映えのする視覚的魅力が、今のフォトジェニックな時代にはまったのかもしれません。

4. 現代、そして「原点回帰」へ

現代では、利便性を追求したシステムキッチンが主流ですが、一方で古民家再生の現場では「あえて不便でも、本物の素材や自然素材を」というこだわりを持っている方も少なくありません。

リビングとの一体化 キッチンは「隠す場所」から、再び暮らしの「主役」へ。
造作キッチンの再評価

工法が均一化されたからこそ、古民家の太い梁に合わせて作るオーダーメイドキッチンや、手仕事の温もりを感じるタイル仕上げが見直されています。

かつての囲炉裏のように、料理をしている場所に家族が集まり会話をしながら過ごす暮らしの中心へと戻ってきました。


 

造作キッチンのメリット

1、「1mmの妥協もない」フィット感

古民家特有の「曲がった柱」や「斜めの壁」を避けるだけでなく、あえてその柱を包み込むような設計が可能です。既製品ではどうしても生まれてしまう「中途半端な隙間(フィラー)」をなくし、空間を無駄なく使い切れます。

2、「新旧の調和」が美しい

建物の構造材(松や杉)と同じ種類の木を使い、色味を合わせることで、キッチンが最初からそこにあったかのように馴染みます。以前の記事で紹介した「埋木(うめき)」などの技を活かし、古材の節や傷をデザインとして取り込めるのも造作ならでは。

3、「タイル」や「真鍮」など、素材選びが自由自在

タイルとの相性は抜群です。目地の太さ、タイルの質感、さらには取っ手一つに至るまで、古民家の雰囲気に合わせて「粋」な選択ができます。

4、ライフスタイルへの徹底した寄り添い

「この重いル・クルーゼをここに収納したい」「身長に合わせて1cm高くしたい」といった、住む人の身体能力や家事導線に100%合わせられます。「二人暮らしだから、できるだけシンプルに」なんていうご要望もお受けすることができます。

造作キッチンのデメリット

1、コストと時間がかかる

システムキッチンは工場での大量生産ですが、造作は一点物の「工芸品」です。大工、家具職人、設備屋、左官屋(タイル)など、多くの職人が連携して作り上げるため、費用は高くなり、製作期間も長く必要です。

2、「仕上がり」を想像する力が必要

ショールームで完成品を確認できる既製品とは違い、図面と打ち合わせから想像を膨らませる必要があります。また、既製品と違って、職人の経験と腕によって差が生じる事もあります。「過去の施工事例」がしっかりとしている工務店選びが重要になります。

3、メンテナンスへの理解が必要

例えば、天板を木製にする場合は、水濡れを放置しない、定期的にオイルを塗るなどの「育てる楽しみ」が必要です。「汚れがつきにくい」だけを優先するなら、既製品に軍配が上がることもあります。

まとめ


今回はキッチンに焦点を当ててお伝えしましたが、古民家暮らしに対する想いや理想のイメージは、まさに十人十色。お一人おひとり、細かいこだわりが違うのは当然のことです。

「キッチンは既製品でコストを抑えたいけれど、リビングの梁だけは絶対に見せたい」
「家事動線には妥協したくない」

そんな、一つとして同じ正解がないのが古民家再生の醍醐味です。
担当する大工の経験と知識が、施主様の想いを一つずつ形に変えていく――。それは、家に再び命を吹き込む作業でもあります。

弊社のベテラン大工の知恵と技術と情熱で蘇らせる古民家再生。私たちは、お客様にもその施工のプロセス自体を楽しんでいただきたいと考えています。

こだわり抜いた理想の住まいで、心豊かな「和暮らし」を叶えましょう。

お客様の声→千葉県市川市S様「古民家と向き合い、想い描いた暮らしを形にしてくれた」

まずは、あなたの『譲れないこだわり』を私たちに聞かせてください。
随時開催している工場見学でも、職人たちが実際に木に触れる様子をご覧いただけます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
 

施工事例→心が癒される古民家リフォーム

施工事例→大工の技が残した百年の古民家を再生


工匠は、千葉県松戸市・市川市を中心に

自然素材を活かした古民家再生・リノベーションを専門的に手掛けております。

また、お客様のこだわりを実現する注文住宅も可能です。
いつまでも丈夫で美しく、愛され続ける住宅をご提供いたします。


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