
松戸市、市川市、宮大工が手掛ける注文住宅・古民家再生の工匠、広報担当です。
皆様こんにちは。
ガレージと聞くと、外国の郊外の広い敷地にシャッター付の建物があり、バイクや車が格納されいて空いたスペースが作業場や物置になっているような光景が思い浮かびませんか?

今回は、広い土地に母屋と別に建てられたカーポートやガレージではなく、家の中に組み込まれたスタイルの車庫を取り上げてみようと思います。家に組み込んだ車庫のことを、ビルトインガレージとかインナーガレージと呼びます。今回はビルトインガレージ(インナーガレージ)を取り入れる際のポイントやメリット・デメリットをお伝えします。
(以下「ビルトインガレージ」という。)
目次
〇ビルトインガレージとは
〇ビルトインガレージのメリット
1、屋外のリスクから車を守る
2、乗り降りや積み下ろしが楽
3、趣味、作業スペースに活用できる
4、土地の有効活用
〇ビルトインガレージのデメリット
1、建築費用が高い
2、居住スペースを考える必要性
3、音と排気ガスの問題
4、断熱対策を強化する必要性
〇ビルトインガレージを取り入れる際のポイント
・将来の車の買い替えを考える
・屋内への動線を考える
・設備にこだわる
〇まとめ
ビルトインガレージとは、車を駐車するスペースを建物の一部に組み込み、出入り開口部にシャッターやドアなどを設置したガレージのことです。住まいと一体になったビルトインガレージがある家をガレージハウスと呼びます。土地を有効活用したいときや愛車を家の中から眺めたり作業スペースにしたい時などにはぴったりの間取りです。ガレージを中心に住まいを設計をする人もいて人気があります。
特に車が趣味ではなくても、家と車庫がつながっているなんて便利!と感じますよね。もちろんたくさんの魅力があるビルトインガレージですが注意点もあります。メリット・デメリット、取り入れる際のポイントを踏まえて検討してください。

雨や紫外線にさらされずに駐車しておけるので、車を長くきれいに保つことができます。大型の台風や大粒のひょうなど、近年極端に変化する天候からも車を守ることができます。また、真冬の寒さも避けられるので、朝出かける時にフロントガラスが凍っていて溶けるまで出発できないなんてこともなくなります。雪の多い地域では車の雪おろしも重労働です。家の中に格納された車には雪が積もる心配がありません。カーポートのように別の屋根があるわけでもないので、その雪降ろしも重みでの倒壊の心配もありません。
屋外のリスクは天候だけではありません。鳥の糞や落ち葉で車が汚れたり、盗難やいたずらなどの人的被害もあります。シャッターのついたビルトインガレージはそれらのリスクをまとめて回避できて安心です。

屋内とつながっているビルトインガレージは、乗り降り、荷物の積み下ろしが楽!これは、やっぱり大きなメリットです。天気の悪い日は車の乗り降りって結構大変ですよね。特に小さなお子様や高齢のご家族、ペットとお出かけの時などは、自分が雨に濡れながら乗車を手伝い、ベビーカーや荷物の出し入れをしているのではないでしょうか。屋根の下でそれらがゆっくりとできて、更に直接家に入れるのはとても魅力的です。

車やバイクが好きな人にとってはビルトインガレージは憧れの一つではないでしょうか。屋内からゆっくりと愛車を眺めたりメンテナンスしたりすることは贅沢な趣味の時間になります。ビルトインガレージは、車庫以外の活用方法もたくさんあります。屋内とつながる動線がありつつ、床は外とつながっている環境です。天候に左右されない中庭のような空間、できることは広がります。DIYやBBQを楽しむこともできますし、3方向が壁で囲まれ、屋根もあるスペースですから子供の遊び場としても安心です。かさばるキャンプ用品、ウィンタースポーツやマリンスポーツの道具、釣り具、自転車、ベビーカー置き場にもすることができて、お出かけの準備もスムーズです。

狭小地や限られた土地に家を建てようとしたときに、ビルトインガレージを取り入れ、土地を有効活用することで、居住空間を確保する工夫ができます。車を家の中に格納するという発想は、日本の住宅事情にあっていると言えます。家とは別の土地に駐車スペースが確保できないから、遠くに駐車場を借りる、又は車をあきらめるということなく理想の住まいを建てることができるかもしれません。土地に事情がある方は、是非一度工務店の専門家にビルトインガレージについて聞いてみてください。

ビルトインガレージは家の一部かつ家を支える1階部分に位置しており、重要な構造部分に係る場所です。通常なら柱と壁でしっかりと家を支えなければいけない1階部分に、車の出し入れに必要なだけの大きな間口を設けていることになります。そのため十分な耐震が必要で、高度な設計技術が求められます。耐震が確保できる工法や構造材を選ぶ必要が出てくる場合もあり、費用は高くなると考えられます。また、ビルトインガレージに必要なシャッターや扉、付属設備のグレードによっては費用が大きく変わります。耐震や環境など妥協できない事が多く、建築費用は上がる傾向です。また、ビルトインガレージは固定資産税の課税対象となります。
狭小地で有効活用と述べましたが、設計にや建築条件によっては、1階の大部分を車庫として使わなければならず、居住空間を狭めてしまうかもしれません。3階建てにするのか、制限はないか、リビングやキッチンが上階になってもよいか、寝室とガレージとの位置など窮屈な制約が生じるかもしれません。ライフスタイルをしっかりとシミュレーションして、ビルトインガレージが自分たちに合った快適な住環境を創る間取りにならないのなら、取り入れる意味がありません。

家の1階にある車庫です。居住空間と隣接する場所でエンジンがかかることになります。使っている建材にもよりますが、反響音は外で聞くものとは全く違い、とても大きくなります。冬場、早めにエンジンをかけておこうと思っても、屋内に音が響いて気になる。という失敗もあります。排気ガスは、居住空間へ流入しないよう換気システムを万全にする必要があります。気をつけなければいけないのは、エンジン音だけではありません。扉やシャッターの種類によっては開閉の音が大きく、ご近所など周囲にも気を遣うことになります。早朝や深夜に車の出し入れが多い人は十分な対策が必要になり、やはり費用がかかります。

新築であれば断熱対策は必須となっていますので、居住側への断熱対策はなされているはずです。それでも、ガレージの上の部屋は下からの冷気を受けやすくなるので、気流止めと断熱を強化した方がいいかもしれません。シャッターなしのオープンタイプの場合、ガレージ内は外とほぼ同じ環境ですから上の部屋に与える影響は大きくなります。寒さ対策は特にしっかりと考えておかなければなりません。
また、ガレージ自体の断熱が必要かどうかも考えておきましょう。長時間作業をしたい場合や滞在できる空間を設けたいと考えている場合などは、気密性や断熱対策をした上で換気設備を整える必要があります。
断熱効果次第で、暮らしの快適性が大きく変わります。間取りも含めて総合的にどんな対策が必要なのかを考えましょう。

車の買い替えなど将来の事を考えておきましょう。建築時に乗っていた車だけを想定してガレージのサイズを決めたら、乗り換えを検討した時に車の大きさを制限されてしまった。という失敗もあります。家の一部ですから、簡単に広くしたりできません。家族のライフステージに合わせて車の乗り換えを検討する事もあるでしょう。将来のこともイメージして設計しましょう。

せっかくビルトインガレージを造ったけど、一度外を通って玄関から入るしかない。とか、出入口はあるが買い物したものをキッチンまで運ぶ動線に問題がある。出入口が狭くて大きなものを出し入れできない。など生活動線を見誤るとかえって外に駐車していた方が便利だ、ということになってしまいます。玄関、シューズクロークやパントリー、洗面に行きやすいなど、ビルトインガレージを取り入れるなら便利で快適なものにしましょう。

車やバイクを止める以外に、DIYやBBQ、道具の手入れなど趣味にも時間を使いたい方は、設備にもこだわりましょう。換気システム、シャッター、照明や水栓の設置、床材にも気を付けて考えてみてください。最初に考えておくことで、ビルドインガレージの使い勝手は大幅に良くなり、良さを発揮できるはずです。

リビングや寝室の間取りを考えるのと同じくらいビルトインガレージについても考えて、色々なシミュレーションをしてください。
きっとな楽しい作業だと思います。シミュレーションをすることでアイディアも浮かぶかもしれません。
構造に係るので専門家のアドバイスが必要です。たくさん話しあえる工務店を見つけて楽しい家づくりをしてください。

▲「和」の暮らしの中にも素敵に納まるガレージです。
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