松戸市、市川市、宮大工が手掛ける注文住宅・古民家再生の工匠、広報担当です。
皆様こんにちは。
家の雰囲気、印象を決めるものとして、屋根の形や壁材など少しづつご紹介しています。今回も過去ブログ「ガルバリウム鋼板」に続く外壁のお話です。
過去ブログ「ガルバリウム鋼板」→https://www.kousyou-kominka.com/blog/blog-6-d29c5c
リノベーションや新築の外壁にはもちろん、外構のエクステリア、内装など様々な場所で使われている塗材「ジョリパット」についてまとめてみたいと思います。弊社施工事例もご紹介致します。新築やリノベーションでおしゃれな外壁をお探しの方は、是非参考にしてください。
目次
〇ジョリパットとは
〇ジョリパットのメリット
1、バリエーションが豊富
2、色褪せしにくく耐久性が高い
3、タイルや金属、木などの異素材とも相性が良い
4、Fフォースターを取得している
〇ジョリパットのデメリット
1、汚れ、埃がつきやすい場合がある
2、サイディングに比べて工期が長く、施工費が高め
3、職人の技術で仕上がりが変わる
〇弊社施工例
〇まとめ
ジョリパットはアイカ工業㈱の商品名で、モルタルなどで塗られた壁面の仕上げ用塗材です。フランスから技術導入し、1975年にアイカ工業が改良を加え製造・販売したのが「ジョリパット」です。左官職人が現場で練って壁に塗広げて施工します。ペンキなどの塗料とは違い、表面に様々なデザインを施しながら仕上げていけるのがジョリパットです。現在、日本の住宅で多く採用されているサイディングは工場で制作されたものを取り付ける「乾式工法」であるのに対して、ジョリパットは、「湿式工法」と呼ばれる施工になります。
日本の風土に合わせ改良されたジョリパットは2025年11月、発売から50周年!!長年にわたって信頼と実績を積んできただけではなく、優れた機能性と安全性、豊かなバリエーションを持ち、外壁だけでなく、内装、外構エクステリアなど多くの場所に用いられています。
日本の住宅に長く用いられているジョリパットですが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メーカーのホームページによると、ラインナップが148パターン、141色となっています。カラーとパターンの組み合わせになるので、そのバリエーションは選びきれない程豊富です。同じカラーでも仕上げ方法で印象ががらりと変わるので、オリジナル性があり意匠性も高く、他にない自分好みの雰囲気が必ず見つかるはずです。中には内装専用のものがあったり、機能面でもラインナップは様々です。費用もそれぞれ違うので、専門的なアドバイスをもらいながら楽しんで決めていいと思います。吹き付けやローラー、コテなど、パターンによって方法も使う道具も色々です。施工途中に見ることができる左官技術も楽しみの一つです。
▲カラーとパターンの一部
引用:アイカ工業 ジョリパット総合カタログ WEB版 P30、31より→https://ebook.aica.co.jp/html/aicawebcatalog/52695/#1
「ジョリパット」は、どのラインナップも耐候性に優れていて色褪せしにくいという特徴があります。下地の施工で、ひび割れが起きないようにすることが大前提ですが、ジョリパットには追従性に優れたものもあります。水やブラシで洗い流すというメーカー推奨のメンテナンスを行うことで、外壁を長く美しく保つことができます。耐候性、柔剛性、防カビ性など、ジョリパットの種類ごとに特に優れている部分が示されています。適切な商品を選び、手入れをすることで大規模な修繕の時期を延ばすことができます。
バリエーションが豊富なジョリパットは、限られたイメージにとらわれることがないので、金属や木、タイル、ガラスなど異素材との相性もよく、求めている雰囲気を整えることができます。軟らかな雰囲気、ビビットな色合い、和の表情、ゴツゴツとしたワイルドさも清潔感も演出することができます。自分のイメージをしっかり叶えることができるのは、ジョリパットの最大の魅力ではないでしょうか。
引用:アイカ工業 ジョリパット総合カタログ WEB版 P89より→https://ebook.aica.co.jp/html/aicawebcatalog/52695/#1
ジョリパットは、ホルムアルデヒド※1 の発散レベルが最も低い製品の証明 「F☆☆☆☆(エフフォースター)」※2 を取得しています。健康面にも配慮された塗材であり、使用面積に制限がありません。更に、ホルムアルデヒドを吸収分解するといった機能を持つジョリパットも販売されています。まだまだ、用途が広がります。
※1 ホルムアルデヒド ※2 F☆☆☆☆ |
ざらざらとした手触りで凹凸のある仕上げを楽しめるジョリパットですが、埃や汚れが自然に落ちてくれず、溜まりやすくなります。そのままにしておくと外観の雰囲気を損なうだけでなく、カビの原因にもなります。しかし、それらを取り除こうと高圧洗浄を使ってしまうと、部分的に剥がれ落ちてしまう可能性があります。また、高圧でぶつけた水がジョリパットの内部に溜まってしまうということも起こります。ブラシで優しくこすり水で流すといった、適切なメンテナンスをおこないましょう。
住宅の主流になっているサイディングの外壁に比べて施工期間が長くなります。モルタルの上から更に作業していくという職人の手によって仕上げられ、乾かす時間も必要になります。天候にも影響を受けるため予定通りには進まず、施工期間が延びる可能性があります。サイディングに比べて施工費も高めです。
表面に施す模様によって、コテ、ローラー、熊手、竹ぼうきなどの道具を用いた手作業です。「施工の手引き」に沿って作業していきますが、職人の技量で仕上がりが変わります。差異が出にくいパターンも数多くありますが、いずれにしても、ジョリパットの施工に慣れている業者だと安心です。
【結~YUI~】清々しい空気の自然素材の家
→https://www.kousyou-kominka.com/housing/case_newly/slug-b32d416063c0ce72aef183d3b29477eb
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現在、日本の戸建ての外壁に使われている7割以上が窯業系サイディングです。そんな中で、塗り壁は自分の個性を出せる建材です。施工事例でも見ていただける通り、つなぎ目のない美しい外観の家になります。工場で作られるサイディングとは違い、自分の家のためにその場で職人が腕を振るうジョリパット外壁は愛着も違います。シンプルながらも重厚感があり、他とは一味違う風合いを楽しめます。洋風にも和風にもよく合うので、住まいづくりの際は一度検討してみるのもいいと思います。
ジョリパット以外にもたくさんの壁面仕上げ用塗材がありますので、依頼した工務店で扱いが慣れている物が良いと思います。お勧めの理由とデメリットをしっかり聞いて、楽しく選んでみてください。
工匠は、千葉県松戸市・市川市を中心に自然素材を活かした古民家再生・注文住宅を手掛けています。
いつまでも丈夫で美しく、愛され続ける住宅をご提供いたします。
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